調剤薬局で働く薬剤師のブログ アルコール依存症の治療薬
こんにちは。Pharmacist Masterです。
調剤薬局で働く薬剤師のブログを更新してまいります。プロフィールにも記載させていただきましたが、私の得意分野(薬学における)ですが、精神疾患とその治療薬が得意分野となります。本ブログでも、依存症をはじめとする世間一般にはあまり認知されていない疾患について、その治療方法とともに記事にさせていただきます。
調剤薬局で働く薬剤師のブログですが、薬剤師の転職のお話以外にも、お薬のお話も発信していきたいと思います。
前回の記事はこちらです↓
pharmacistmaster.hatenablog.com
pharmacistmaster.hatenablog.com
薬剤師さんはほとんどが私と同じだと思いますが、患者さんの処方箋をみてしまうと、患者さんが「どんなご病気なのか?」が分かってしまします。
中でも、今私が勤務している薬局には、定期的にある処方せんをお持ちの患者さんがいらっしゃいますが、おそらくは「アルコール依存症」なのだと思います。
日本で処方されるアルコール依存症の治療薬
アルコール依存症の患者さんには、おおむね以下の断酒補助薬(あえて治療薬とは記載いたしません)が処方されていることわかります。
アルコール依存症に対して処方されるお薬
レグテクト⇒なんとなくお酒をのまなくてもよいかな?と思う程度。
ノックビン⇒このお薬を服用した状態で、アルコールを体内に入れると、アルコールの毒性で、死ぬかもしれません・・とても危ないです。
シアナマイド⇒上記のプロトタイプで、より危ないです。
セリンクロ⇒2019年3月5日発売の新薬です。中枢系に作用して、飲酒量を減らす効果があります。(欧米ではもっと昔から使用されていました。ナロキソンという麻薬拮抗成分が主成分なので、日本では使用されてこなかっただけです・・・)
言い換えますと、上記のお薬は、「アルコール依存症」と診断された方以外には、処方されることはまずないです。アルコール依存症以外に適応もありませんからね。
上記のお薬に加えて、処方されやすいのが、いわゆる眠剤です(依存症になると、眠れなくなることが多々あります。)
あとは、期間限定で、セルシン(アルコール依存症の離脱症状の緩和に使われます)などが処方されます。ベンゾジアゼピン系なので依存性があることから、期間限定です。
非ベンゾジアゼピン系ですと、アモバンなどが処方されていますね。セルシンと同じく、アルコール依存症の離脱症状緩和のために期間限定で処方されています。(アモバンは、かなり苦みを感じる方が少なくありません。)
依存症患者さんの場合、定期的に医師の診察スケジュールが入っており、診察の後に調剤薬局に立ち寄り処方薬を受け取ります。この流れから、私たち調剤薬局薬剤師も、「次は○○日後には、また診察があるな」と予想をすることも可能です。
ところで、先日記事にさせていただきたフルニトラゼパムをアルコール依存症に対して適用することはまずないとおもいますが、依存症患者は睡眠が合取れなくなってしまう方が少なくありません⇒調剤薬局で働く薬剤師のブログ 伊藤詩織さんに使われたデートドラッグについて - 調剤薬局で働く薬剤師のブログ
世間的にはあまり認知されていないアルコール依存症、ギャンブル依存症やその他の物質依存症・行動依存症(ストーカーなども含まれます)はれっきとした病気なんですよね。しいて言いますと、覚せい剤依存なども、薬物依存症という病気です。完治のない厄介な病気なのですが、回復することはできます。(回復とは、依存状態になる前にできていた健康な生活にもどることです)
この部分が、なかなか世間に認知されない。それもそのはず。病気であることをメディアが伝えないし、そのようなことを伝える病院や教育機関もほとんどないからなのです・・・
依存症になってからは、刑罰のみでは回復はしないのです。それよりも先に治療を優先させないと同じことが繰り返されてしまいますね。
今後、依存症の記事は書かせていただきますが、アルコール依存症者には、「お酢」が必要な栄養源になるので。このお話は、またいずれ記事にさせていただきます。
今回は、依存症ついて記事にさせていただきました。
本記事が、皆様のお役に立てれば、とてもうれしいです。次の記事も是非読んでくださいね。
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